低濃度アトロピン
点眼治療ATROPINE
近視の進行を
抑制することが
大切な理由

近視は主に子供の成長期に目の長さ(眼軸長)が伸びることにより生じます。一度眼軸が伸びてしまうと戻ることはありません。近視が進行すると黄斑変性、網膜剥離、緑内障などの眼疾患を発症する危険性が高くなり、視力障害の原因となることがあります。そのため、近視の進行を抑制するためには眼軸長の伸びを抑えることが重要となります。
低濃度アトロピン点眼薬を点眼することにより、眼軸長が伸びることを抑え、近視の進行を抑制します。
低濃度アトロピン点眼薬が
選ばれる理由

以前より、1%アトロピン点眼薬には近視の進行を抑制する作用があることが知られていましたが、瞳孔が広がることによるまぶしさ、ピントを合わせる機能の低下による見づらさ、アレルギー症状などの問題がありました。
近年、低濃度のアトロピン点眼薬には近視の進行抑制効果があり、副作用もほぼ無いことが報告されました。
このため、当院では低濃度アトロピン点眼薬による近視の進行抑制治療を行なっています。
低濃度アトロピン点眼薬に
ついて

本製品は、小児期の近視の進行を軽減させることを目的に低濃度のアトロピンを配合した点眼薬です。
<点眼方法>
1日1回就寝前に点眼
両眼で1本、使い切りタイプ
1箱30本入
※現在マイオピンで治療中の患者様は、マイオピンのまま治療を継続していただきます。マイオピンの在庫が無くなり次第リジュセアミニに移行する予定です。
治療の対象となる方

- 5歳以上の小児
- 定期通院が可能な方
- 医師により適応と判断された方
治療の流れ

1. 治療に適応があるかどうか、適応検査を行います。
・適応がありましたら、点眼薬を1箱処方します。
・点眼薬は毎日就寝前に1滴点眼します。
2. 1ヶ月後、定期検査となります。
・検査、診察、点眼薬使用後の状況を確認し、問題がなければ点眼薬を3箱処方します。
3. その後は3ヶ月毎の定期検査となります。
・検査、診察を行い、点眼薬を3箱処方します。
※近視の進行が安定化する10代後半まで治療を継続することをお勧めします。
※治療目的は近視の進行抑制であり、近視を治す治療ではありません。
治療費用
低濃度アトロピン点眼治療の治療費用は以下の通りになります。
※すべて税込価格です
低濃度アトロピン点眼治療は自由診療のため、治療費用は全額自己負担となります。
・適応検査時の検査料+診察料:4,000円
・定期検査時の検査料+診察料:2,000円
・リジュセアミニ:1箱4,400円
受診時にかかる費用の額は以下の通りになります。
・初回受診時(検査料+診察料+点眼薬1箱):8,400円
・定期検査時(検査料+診察料+点眼薬3箱):15,200円